浴槽の蓋を閉めて反響する自分の呼吸音をじっと聴いている。こたつに潜って熱さに耐えきれなくなるまで丸まっている。布団に潜ってうつ伏せになり酸欠状態で眠りにつく。そういったあらゆる一日の中での一瞬間、脳内麻薬の分泌するのを感じる。私は狭い状況に興奮するのだと思う。一種の性癖でしょう。昔は閉所恐怖症だった。レンタルビデオ店、ドンキホーテ、高くて狭い壁が恐ろしかった。それがどうしてこうなってしまったのか、心拍数が上がるのが快感に変わったのかはわからない。今日はパレードという映画を見た。借りてきたやつ。結論、とてもよかった。星五つだった。これを見て気付いてしまったけど、まだ、自分でもショックの受けるような性癖が殻を破って這い出てきてしまったよ、もう自分の中で隠し通すことは出来ないのだなって落ち込んでいますね。

パレード (初回限定生産) [DVD]

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感性に触れるのが、創作に触れるのが、感情に触れるのが、何が原因かはわからないけどそうした「作品」に触れると感動するけれど一方で心が痛い。肉体的に心臓が痛みだすからこれは、なんだろうアレルギーみたいなものなのかもしれない。私は既に強迫観念のようなものに動かされて誰も見ない文章を書いては消し書いては消し、気分転換のため開いた文章に、再生した音楽に殺されてしまう。なんだろうね……?心という言葉は繊細すぎて嫌いだけれど心で何が起こっているのか自分でもよくわかっていない。とても哀しくなる。素晴らしい作品であればあるほど哀しくなるね。感動ってそういうものなのかもしれないな?わからない。とにかく何かが起こっている。あまり触っていないけれど。壊れたときに初めてどこが壊れたのかわかるのだし壊れたら壊れたでその方が直しやすいと思う。わからないものには手を出さないって最近決めてみた抱負。

色々と現実の生活は少し混乱しているかもしれませんね。冷静なふりをしているね。