9、10月に読んだ本

350年前から数学者を悩ませてきた難問に立ち向かう、ある数学者のノンフィクションドキュメンタリー。
数学の歴史や数学者の人物像を多く描き、フェルマーの最終定理がいかに困難な証明かがわかりやすく書かれていた。数学への専門知識がないのに、ここまで興奮して読めるとは思わなかった。
多くの人へ勧めたい一冊。



10月に調理師試験を受けたので、勉強用に購入した。
わかりやすく書かれていたけど、受かってるかどうか、まだわからない。
もっと勉強しないとダメだったな……



宮沢賢治は、動物を使うのがじょうずだなあ。
「猫の事務所」や、「セロ弾きのゴーシュ」、「どんぐりと山猫」、「注文の多い料理店」など、動物が主人公だったり、重要な役割を果たしていたりする話は、宮沢賢治の心をうまく写している気がする。
子どもの世界でありふれている残酷さを動物たちが演じると、こんなにも儚くてぞっとするんだと気付かされる。あまり救われない話なのに、描写ばかりとてもきれいで好み。

中でも好きだった話は、「グスコーブドリの伝記」。
動物は出てこないけど、宮沢賢治の話の中では珍しい、良い終わり方だった。